提督「なにも考えない」
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22:名無しNIPPER[saga]
2017/09/21(木) 02:36:30.37 ID:HHHfTSsX0
大潮が時間の巻き戻っている事実に気づくまでそう時間は要さなかった。

日付を表示する目覚まし時計のベルを止めて、ああ後でズレを直さないといけないと思いつつ着替えと朝食を済ました大潮は、執務室に挨拶に行く。

途中姉に出会ったので、「よ! 昨夜は司令官とお楽しみでしたね! いわゆる初夜です! やっぱり燃えた!?」、気分をアゲて茶化してみた。反応は思っていたより冷たいものだった。「ふぅ、あなたまで荒潮みたいな冗談を言い出したら、もはや私の手には負えないわ」
以下略 AAS



23:名無しNIPPER[saga]
2017/09/21(木) 02:39:19.09 ID:HHHfTSsX0
大潮はなぜ己が過去に戻ったのか、その理由も原理も何も理解しなかった。それでも、大潮には生来の楽観さと無邪気さがあったので、大して巻き戻りを悩むことなく、その生活に順応していった。

むしろ、未来人であった大潮はとりわけ積極的に姉と司令官との関係を支援した。ある程度どこに問題が発生し、その原因も知っていた大潮は彼らのキューピットとしては非常に有能であった。

また大潮自身、姉と司令官とが己の助力のおかげで絆を強めていっていると思うと、全能感にも似た幸福を感じるのだった。
以下略 AAS



24:名無しNIPPER[saga]
2017/09/21(木) 02:41:45.16 ID:HHHfTSsX0
さしもの大潮であっても、三周目をこれから過ごすことを思うと辟易とした。それでも大潮が退屈せず過ごせたのはひとえに恋愛の魔力というものが大きかった。

大潮は更に踏み込んで姉と司令官の恋路をサポートし始めた。まじかで見るラブストーリーというのは非常に面白味のあるものだった。

例の夜が過ぎ、再び例の朝がこようとも、大潮はそのたびに彼らの関係をより深く探究していった。いつの間にか、大潮は非常に限定的な形であるとはいえ、恋愛のエキスパートと化していた。彼らがどう動くか手に取るように分かるようになっていたのだ。
以下略 AAS



25:名無しNIPPER[saga]
2017/09/21(木) 02:43:45.84 ID:HHHfTSsX0
気付いた時には連装砲を取り出し、姉に向かって撃っていた。姉の困惑した死に顔、その空虚な瞳と目が合うと大潮は逃げ出し、部屋の隅で慟哭した。その時のことを大潮はうまく記憶していない。

ただ「こんな悪意は許されない。こんな悪意は許されない。こんな悪意は許されない」と繰り返していたのは覚えていた。それは己の行為を責めるものより、世界の仕打ちに対しての怨嗟であった。

朝日によって目が覚めた大潮は時計を見るなり、連装砲を己の頭にあてがい撃ちぬいた。
以下略 AAS



26:名無しNIPPER[saga]
2017/09/21(木) 02:46:27.84 ID:HHHfTSsX0
大潮にとって幸せを手にすることはとんでもなく容易くなってしまっていた。いかなる障害であろうと容易に解決できた。いつしか当然ながら司令官と大潮は最も親密な関係を結んでいた。

今夜はその記念すべき節目であった。「見ろ。大潮。とても素晴らしい夜だ。世界が俺たちのことを祝福してくれているようだ」。その言葉は大潮にとって笑ってしまうほどに完全なる真理であった。そうこの世界は私と司令官を結びつけるためにあったのだ。

姉の反応には少し身構えたが、姉も心からの祝福をくれた。そうだ。存在しない未来の因縁なんて存在しないのだ。何もおかしくない。
以下略 AAS



27:名無しNIPPER[saga]
2017/09/21(木) 02:57:10.84 ID:HHHfTSsX0
1日常
2恋愛
3マジキチ

↓3


28:名無しNIPPER[sage]
2017/09/21(木) 03:00:23.47 ID:qjbkOz690
4:マジキチの向こう側


29:名無しNIPPER[saga]
2017/09/21(木) 03:09:05.10 ID:HHHfTSsX0
ウォースパイト「信じられないわ。この私の話を信じないなんて。これだから頭の堅いドイツ艦は……」

アイオワ「ヘイ! 随分とご機嫌斜めなようで! 麗しきお姫様!」

ウォースパイト「……あなたはここで何をしているの?」
以下略 AAS



30:名無しNIPPER[sage]
2017/09/21(木) 15:38:57.13 ID:D3la/sihO
満潮ちゃん!


31:名無しNIPPER[saga]
2017/09/21(木) 23:35:55.86 ID:HHHfTSsX0
>>30 「満潮ちゃん」 搦め手寄りのが続いたのでテーマはssの王道寄りに


執務室

以下略 AAS



32:名無しNIPPER[saga]
2017/09/21(木) 23:37:03.62 ID:HHHfTSsX0
時雨「しっ! 静かに! 今何時だと思っているんだい!」

満潮「あんたこそ今何時だと思ってんのよ!」

時雨「おいおい! 僕に聞かないでくれよ! 一日中ここで過ごしてたんだ! 僕が知るわけもないだろう!?」
以下略 AAS



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