8: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/09/18(月) 20:05:51.85 ID:6BNrNmyXO
翌日、起きて最初にプロデューサーとの連絡を確認しました。
『百合子、好きだ。俺と付き合って欲しい』
何度見ても、夢から覚めても文面が変わる様子はありません。
ガッツポーズをしながら、私は飛び上がりました。
あ、どんな格好して事務所に行こうかな……
この服の方が大人っぽいけど……こっちの方が可愛いし……
朝ごはんも一瞬で食べて、身支度もすぐに終わらせて。
私は幸せな気持ちで事務所へと向かいました。
雲一つない青空は、まるで私の心を写しているかのよう。
心地よい日差しを浴びながら、普段とは違う風景に見える道を進みます。
商店街を抜けるときも。
電車に揺られているときも。
改札でチャージが足りなくてつっかえたときも。
頭の中は、プロデューサーさんの事ばかりで。
勢いよく階段を駆け上がり、事務所の扉を開けました。
「おはようございます!」
「あ、おはようございます百合子ちゃん。今日も元気ね」
事務員の小鳥さんが笑顔で出迎えてくれました。
「プロデューサーさんはもう来てますか?」
「今社長とお話ししてるとこだけど……もうすぐ終わると思うわ」
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