97: ◆Vcl4B/DaxY[sage saga]
2017/09/23(土) 10:14:55.77 ID:oU2sc1Yl0
辻垣「私は世の中に多数存在している超高校級個人個人の情報を、大体持っているつもりだった」
辻垣「ここにいる者については、奇しくも全員の才能の詳細を知っている……李君やリーチカさんのような海外の者も含めてね」
辻垣「どのようにしてその才能を持つと認められる事になったのか……その才能を持つ者として世間に認知されている特性は何か」
稲羽「……」
ここに集められた人は……私も知っている人ばかりだった。
詳しくは分からない人もいた。けど、それは単に私が疎いからというだけで……
小説家である辻垣さんなら、知っていてもおかしくないと思えた。
辻垣「そして勿論、私は君の事も知っていた。君の名前も、幸運だという事も」
辻垣さんの言葉は想定外だった。
私の事なんて……誰も知っている筈がないと思っていたから。
辻垣「しかし、肝心の幸運の内容については、詳細どころか……さわりの部分すら何も知らなかったんだよ」
辻垣「それだけなら、君の才能の実態は殆ど世間に知られていない、という話だったが……どうも記憶に靄がかかっているような奇妙な状態だった」
えっ?
163Res/158.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20