98: ◆Vcl4B/DaxY[sage saga]
2017/09/23(土) 10:22:54.71 ID:oU2sc1Yl0
辻垣さんは……知らないのではなく忘れているのか。
私の幸運の事を……私だけでなく、彼女まで同様に忘れている。
稲羽「……」
ここに来るまでの経緯も、全員が忘れていた。
それはモノクマにとって都合が悪い事だったからだろうと納得していた。
けど……私なんかの事が、何故?
辻垣「……すまないね、不安にさせるような事を言ってしまったかなと申し訳ない気持ちが生じる」
稲羽「いいえ……大丈夫です」
辻垣「いや、何……そこまで気にする事じゃあない。そもそも私達がここに来た経緯、その記憶も不自然に失われているのだから」
辻垣「モノクマ君がどのようにして私達の記憶を改竄したのかは分からないが……君の幸運についての記憶が無くなったのだとすれば」
辻垣「単純に、何か手違いが起きたが故という可能性もあるだろうから」
稲羽「……」
辻垣「けれど、今日は興味深い話が聞けた」
辻垣「私は君の幸運が小さいものだとは思わないよ。君が自覚出来ていなかっただけで、君はきっととても幸運な人間だったのだろうと思っている」
辻垣「良ければまた改めて……君の話を聞きたいな」
稲羽「……私で、良ければ」
辻垣「ありがとう」
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