96: ◆Vcl4B/DaxY[sage saga]
2017/09/23(土) 10:14:25.88 ID:oU2sc1Yl0
辻垣「どうしたんだね」
稲羽「いえ……その」
私は、今自分の感じた違和感を辻垣さんへ説明する。
辻垣さんは静かに、私のまとまらない話を聞いていた。
辻垣「……なるほど」
稲羽「……」
私は表情を変えない辻垣さんに僅かな不安が芽生え、彼女の様子を黙って見ていた。
辻垣「稲羽さん……実はね、私も一つ引っかかるところがあった」
稲羽「……それは?」
彼女の続けた言葉に息を呑む。
そんな私の心境を知ってか知らずか、辻垣さんは煙管の煙を吐き、一呼吸の間を置く。
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