124: ◆Vcl4B/DaxY[saga]
2017/09/27(水) 23:01:43.22 ID:fXBconDS0
私は身体が少し怠いので、その場で休む事にした。
李「……」
李さんが絡繰君の手元をじっと見ている。その視線に気づいた絡繰君が口を開く。
絡繰「なんだ? 興味があるのか?」
李「……ああ、老師がよく似たような事をしていたのでな」
李さんのお師匠さんが……ですか? なんか意外ですね。
絡繰「へえ。お前の老師って工学者も兼ねてるのか?」
李「コーガクシャ? なんだそれは?」
絡繰「んー、工学者って言うのは……」
絡繰君は機械を弄りながら言葉を続ける。
絡繰「基礎的な科学に基づいて人間社会に役立つ物を構築する……まあ簡単に言えば物を作る人間だな、ボク様のような奴だと思って良い」
李「ほう。それの使い手は有益な物を生み出すのか? では、我の身体も人間社会に有益となるのか?」
絡繰「は?」
李「老師はよく我の内臓を弄っていたアル。丁度今のお前のように」
稲羽「……」
一瞬意味が分からなかったけど、よく考えたら手術みたいなものかもしれません。
絡繰「なるほど、お前を被検体にしていたわけか。……バラして良いか?」
李「別に構わぬが……ただ、白い粉を用意して欲しい。アレを吸うと痛みが無くなる」
稲羽「……」
その粉って……いえ、深く考えるのはやめておきましょう。
李「一度あれを吸うのを忘れたんだが……酷い激痛だった」
李「しかし老師は一度没頭するとほかの事柄が一切頭に入らんから、いくら叫んでも気づいてくれず……」
絡繰「よく生きてたな……」
絡繰君は機械を弄る手を止めた。
絡繰「けどまあ、心配ないぞ。麻酔的な物なら確か部屋にあったと思うから」
そして彼は立ち上がる。そろそろ帰るつもりみたいですね。
そうだ、帰る前に……
1、李さんの拳なら割れそう(奇数)
2.絡繰君なら破壊兵器を作れる(偶数)
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