111: ◆Vcl4B/DaxY[sage saga]
2017/09/25(月) 21:02:19.67 ID:7Du4sHpx0
小倉「……」
小倉さんが屈み、ハックさんの傍へ近寄る。
そしてそのまま彼の元へ手を伸ばす。
小倉「……」ヒョイ
ハック「!?」
ハックさんの仮面が外され、素顔が顕わになる。
……彼は昨日と変わらず顔色が良くない。
小倉「……なんだ、仮面の方がまだ可愛い顔をしていたんだね」
小倉「勿体ないな……」
ハック「そーかよ(棒)」
小倉「……」
小倉さんはハックさんの顔から視線を離し……
小倉「……」ゴト
ハック「あ……?」
そして小さなボトルやペンのような物、ファンデーションなどをテーブルの上へ置く。
化粧道具のようですね。
小倉「……」
小倉さんはそれらを吟味している。
小倉「キミの事は全然好きじゃないけど、ボクの身体を見る目つきは好きだから……特別にボクが美しくしてあげるよ」
稲羽「美しく……?」
小倉「そうさ……こんな顔でも化粧を施せば少しはましになるよ」
ハック「いや……いらね(無関心)」
小倉「そう……」
小倉「……稲羽さん、悪いけど彼を押さえておいてくれるかな」
稲羽「えっ」
どうしよう。
ハックさんははあまり気乗りしないようだけど……どうなるのかちょっと興味がある……
うーん……
稲羽「……」
……ハックさん、ごめんなさい。
稲羽「……」ガシッ
ハック「お、おい……てめ……っ(驚愕)」
稲羽「ごめんなさい……」
ハック「あ……謝るくらいなら離せ……!(怒)」
小倉「離したら駄目だよ。ハッククンも往生際が悪いね」
ハックさんの身体は、女子である私でも抑えられるくらいにか弱かった。
彼は私から逃れようともがいている。
まさか、こんなに嫌がるなんて……あとでたっぷりお詫びをしないと。
私とお揃いの兎さんをプレゼントしましょうか? 彼も一人の時に寂しくなくなるかも
小倉「準備万端……」
ハック「(死)」
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