七尾百合子「文学少女は純情って事になりませんかね?!」
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◆TDuorh6/aM
[saga]
2017/09/20(水) 19:30:36.43 ID:DzkQIvyRO
「私は何をしてるんだろう。こんな事したって、意味なんてないのに……って」
辛そうな、悔しそうな顔をしながら。
それでも百合子は、言葉を続けた。
「私はいつも本ばかり読んでいましたから、色々と知識はあったんです。それでも、現実に行動に移そうとすると焦って空回りしちゃって……」
「いいんじゃないか?それも百合子の立派な魅力だと思うぞ」
「自分なりに理想の恋人になれるように、純情な女の子になれるように、って……でも、ずっと目を逸らし続けてる訳にはいかなくて……」
多分、俺が思っている以上に。
百合子はたくさん、努力をしてくれていたんだろう。
もちろん明後日の方向に向いてる事もあったが。
それは全部、俺の為で……
「……私は、ズルしてたんです。なのに、いざとなったら……やっぱり私は、勇気がなくて」
ズル?
それは一体どう言う事なんだろう。
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