七尾百合子「文学少女は純情って事になりませんかね?!」
1- 20
56: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/09/20(水) 19:30:36.43 ID:DzkQIvyRO


「私は何をしてるんだろう。こんな事したって、意味なんてないのに……って」

 辛そうな、悔しそうな顔をしながら。
 それでも百合子は、言葉を続けた。

「私はいつも本ばかり読んでいましたから、色々と知識はあったんです。それでも、現実に行動に移そうとすると焦って空回りしちゃって……」

「いいんじゃないか?それも百合子の立派な魅力だと思うぞ」

「自分なりに理想の恋人になれるように、純情な女の子になれるように、って……でも、ずっと目を逸らし続けてる訳にはいかなくて……」

 多分、俺が思っている以上に。
 百合子はたくさん、努力をしてくれていたんだろう。
 もちろん明後日の方向に向いてる事もあったが。
 それは全部、俺の為で……

「……私は、ズルしてたんです。なのに、いざとなったら……やっぱり私は、勇気がなくて」

 ズル?
 それは一体どう言う事なんだろう。






<<前のレス[*]次のレス[#]>>
66Res/41.53 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice