七尾百合子「文学少女は純情って事になりませんかね?!」
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35: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/09/18(月) 16:32:01.88 ID:6BNrNmyXO



 なんてアホな会話を終え、普通にメンズフロアへ向かう。
 せっかくだから俺から先に服を買わせて貰う。
 百合子の隣を歩くなら、ある程度しっかりとした格好をしておきたいしな。
 家出る時遠回しに私服バカにされた気がするし。

「うーん……スーツ姿のプロデューサーさんが一番……あ、でもこの服なら……」

 流石女の子、到着と同時に店へ突っ込んで行ってしまった。
 こうなると手を付けられないだろう。
 女の子の買い物は、それが誰の買い物だとしても満足するまで終わらない。
 百合子のサティスファクションゲージが溜まるまで、俺はマネキンになるとしよう。

「これなんてどうでしょう?あとこっちも!」

「あいよ、試着室行ってくる」

「ご一緒しましょうか?」

「店員さんに怒られちゃうからダメ」

 俺は子供か、着替えくらい一人で出来るわ。

 試着室の中で、鏡を見ながら服を着替える。
 ほう、悪くないんじゃないかな。
 一気に5歳くらい若返った気がする。
 これで百合子の隣を歩いていても、年の離れた兄弟、くらいには見えるだろう。

 にしても、流石百合子だな。
 自分で言うのは難だけど、なかなかこの服は俺に合っている気がする。
 よく見てくれてる、という事だろう。
 一緒に来てくれてありがたいな、なんて思ったり。

「着替え終わったぞー」

 しゃーっとカーテンを開ける。
 どうだ、新しくなった君のプロデューサーは。

「……悪くありませんね!とってもカッコいいと思います!一緒に風の勇者を目指しませんか?!」

「今更ジョブチェンジする気はないよ。んじゃ、これにするかな」

 褒められて嬉しかったのは内緒にしておこう。
 あとレジで値段言われて一瞬躊躇ったのも内緒にしておこう。




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