12:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/13(水) 21:44:30.98 ID:t50tah/9O
震えも昂りも何もかも、重なった肌を通して伝わってくるすべては私を求めてくれている。それなのに送られる言葉はすべて逆。
私が欲しくて仕方ないはずなのに私を遠ざけようとする。
それを、そんなプロデューサーさんを感じて。だから私は動いて示す。
「!」
「ねぇ、不幸って何? プロデューサーさんが私を求めることが、私にとっての不幸なの?」
胸へと押し付けたまま、そこからは何もせずに任せていた手を上から握る。鷲掴ませて、揉みしだかせる。
それまで触れさせているだけだったそれ……硬く立ち上がって絶え間なく震えるそれへ、湯の中にありながらねっとりと熱く濡れきった私のそこを宛がって擦りつく。
「……大丈夫、入れないわ。そんなことするわけない。私の初めては貴方から奪ってもらうって、そう決めているもの」
むにゅむにゅ、と形を変える胸。
擦れる度にどんどん濡れて、たまらなく甘い痺れに染められていくそこ。
身体を、心をそうして昂らせながら続きを。
「ねぇ、駄目なのかしら。私がそれを望んでいても。私が貴方と結ばれたいと、そう願っていても」
言いながら顔を横へ。
上半身を軽く捻って横を向く。そしてじいっと、目の前のプロデューサーさんの瞳へ視線を注ぐ。
「いいのよ、プロデューサーさん。貴方と結ばれることは私にとって不幸なんかじゃない。私にとって貴方は、他のどんな誰よりも望む人なんだから」
私のそれに何か返そうと言葉を探して小さく動くプロデューサーさんの唇。それを塞ぐ。私の唇で、ほんの一瞬触れ合うだけのキスを落とす。
「ファーストキス。……ふふ、あげちゃったし貰っちゃった」
言って、また。
もう一度キス。ちゅ、とわざと高くリップ音を響かせながら口付ける。
「私の初めては全部貴方に貰ってほしい。貴方の初めては全部私に許してほしい。……ねぇお願い、私のことを愛してよ。……愛してるの、プロデューサーさん」
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