13:名無しNIPPER
2017/09/10(日) 23:08:40.30 ID:ZNhdxt+t0
さっきまでのどろどろとした予感を押しのけて、私はそんなまっすぐな感情が生まれるのを感じていた。
自分の彼女が他の女に注目してれば嫌な気持ちになって、自分を見てくれれば喜ぶなんて単純やな、我ながら。
十分笑って、気持ちも吐き出して。
そんなさわやかな気分で亜利沙に向き合ってみる。
「ごめんな、亜利沙。今日の私性格悪かったわ」
「え、ええ。あっ、いえ。ありさこそごめんなさい」
くだらないことで嫉妬、やな。そう、嫉妬して。亜利沙を困らせた私はダメな娘。
だけど、私の知らない亜利沙のことを知れたから悪くなかったかも、なんて思ってみたり。
「それでな。亜利沙の趣味やけど、まああんまりやりすぎるとあれやけど……そうやってほかの娘を見た分、私のことを見てな?」
自分で言っておいて恥ずかしいセリフやな……。でも、亜利沙の前やったら自然に出てきてくれた。それはやっぱり、私が亜利沙のことを好きだからなんやろな。
好きな人の前だからこそ、甘えたりできる。亜利沙にとって私もそうだとええんやけど。
18Res/13.98 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20