93:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 18:00:14.32 ID:+EtVRVLso
のそのそと私の身体の上によじのぼってくる。すごくくすぐったくて、たまらずに後ずさりしようとするが、がっちりと抱きしめられてしまって動けない。
櫻子「ちょ、わっ! なに!?///」
向日葵「終わったんですの?」
櫻子「え……?」
向日葵「ちゃんと全部……片付けてきたんでしょうね」
櫻子「…………」
向日葵は、ほんの数センチの距離まで顔を近づけてきた。
私にはもう、向日葵しか見えない。
櫻子「ぜんぶ……話してきたよ」
向日葵「…………」
櫻子「きちんと別れようと思ったら、向こうの方から別れてって言われちゃったんだけど。もう別の人に向かって歩き出したいんだって……」
櫻子「花火大会とかも、約束してたんだけど……向日葵を誘ってあげて、って言われちゃった」
向日葵「そう……」
櫻子「ごめんね遅くなっちゃって……花子の誕生会も、間に合わなくてさ……」
向日葵「……いいんですのよ、誰も怒ってませんわ」
櫻子「……そ、そう?」
向日葵「ええ」
近い。
近すぎる。
もう向日葵の前髪が、私の肌をくすぐってる。
向日葵の柔らかい身体が、私に密着しすぎてる。
向日葵の匂いしかしない。
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