櫻子「これからも一緒に」
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76:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:48:38.37 ID:+EtVRVLso
向日葵「楓からも色々聞いたんですけれど……体調はもう大丈夫ですか?」

花子『あはっ……もうすっかり。ひま姉もごめんね、迷惑かけて……』

向日葵「いえいえ、無事でよかったですわ本当に。明日は無事に出かけられそうですわね」

花子『え……』

向日葵「あ……えっと、ちょっと小耳に挟みまして! その……」


明日、櫻子と……デートなんですのよね。


花子『……楓が言っちゃったの?』

向日葵「も、もしかして……秘密にしたかったことでした……!?」

花子『ううん、べつに。ただ櫻子とお出かけするだけだから……誰に知られたって、恥ずかしくもなんともないし』

向日葵「そ、そうですわよね」


花子ちゃんは穏やかな声で答えてくれた。あんまり大きな声を出すと撫子さんや櫻子に話し声が聞こえてしまうのだろうか、ボリュームは少々抑えめだ。


花子『ところで……急にどうしたの?』

向日葵「えっ! えっと……ああ、明日の誕生会のことなんですけど……」

花子『あ……うん』

向日葵「ケーキ作っていきますから、楽しみにしててくださいね♪」

花子『…………』

向日葵(あ、あれ……?)


急に花子ちゃんは黙り込んでしまった。もしもし? と応答を確認する。


花子『……ごめんね、今櫻子が部屋の前を通ったから』こそっ

向日葵「あ……そういうことでしたか」

花子『でもひま姉……誕生日のことは嬉しいけど、電話してきたのはそれが理由じゃないでしょ?』

向日葵「え……?」


花子『櫻子とあの人のこと……気になってるんだよね』

向日葵「!!」


ついつい電話した理由をごまかしてしまったが、花子ちゃんは真相をずばりと言い当ててきた。

やっぱり花子ちゃんも……気にしてくれているんだ。


向日葵「……じつは私……何もわからないんですの。櫻子とその人のこと……」

花子『…………』


向日葵「私、どうすればいいかわからなくて……! 櫻子にどうしてあげればいいか、わからなくて……」

花子『……ひま姉、落ち着いて』

向日葵「え……」

花子『櫻子は、ひま姉のこと大好きだよ』

向日葵(!)


花子『だから大丈夫……ひま姉は、何も心配しなくて大丈夫』

向日葵「花子……ちゃん……///」


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