21:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:09:17.83 ID:+EtVRVLso
櫻子「向日葵は……今までずっと、ずーっと私に色々してきてくれてたんだよ!」
櫻子「私はいつも向日葵に何かしてもらう側で……それが当たり前なんだって、いつしか思うようになっちゃってた……」
櫻子「だから……私は向日葵に甘えてばっかりだったから、受験の時にあんなことになっちゃって……!」ぎゅっ
向日葵「櫻子……」
櫻子「今回はね、ただ『私が頑張らなくちゃいけない番』だったんだよ……!」
向日葵「!」
櫻子「はじめからわかってたの……もし私が向日葵のいる学校に戻れたとしたって、向日葵がもう新しい道を楽しんで歩んでいたなら、必ずしも距離は戻らなかったかもしれないって。ねーちゃんにも最初に口酸っぱく言われてさ……」
櫻子「でも私……それでもよかったんだよ……っ!///」
向日葵「っ……」
想いが溢れて涙となって、櫻子の目がうるんだ。
握られた手を通して櫻子の感情が流入してくる気がして、思わずこちらまで泣きそうになってしまう。
櫻子「もしそうだったら怖いなってずっとずっと思ってたけど……それでも向日葵のところに、帰りたかったんだよ……っ」
向日葵「そう……でしたの……」
櫻子「……私ね、忘れてないよ。向日葵が……『あなたがいないときの方が、あなたのことでいっぱいですわよ』って言ってくれたときのこと……」にこっ
向日葵「あっ……///」
櫻子「あのとき……本当に、心の底から嬉しかったの。向日葵も私と同じなんだって……ここまで頑張ってきて本当によかったって、初めて思えたときだから……///」
櫻子「向日葵は何もしてなくなんかない。ずっと私を待っててくれてたんだよ。だから私はこうして……」ぎゅっ
向日葵「さ、櫻子……///」
ちなつ「……もしもしー?」とんとん
櫻子「うわあっ!?」びくっ
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