佐久間まゆ「悪い人でよかった」
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12: ◆Si5ECPaBLY[sage saga]
2017/09/07(木) 02:37:03.07 ID:c6PUDvkw0

卯月「あ、その、やっぱりちゃんと話したほうがいいかなって……」

奈緒「む、無理しないでいいんだぞ?」

加蓮「そ、そうそう。さっきのは奈緒の場合だけの話で……」

卯月「……それでもやっぱり、凛ちゃんが落ち込んでるのはほっとけません。私の見たことがその解決の糸口になるなら……」

未央「しぶりんは今、仕事中?」

加蓮「スケジュール的に、そうらしいね。携帯も繋がらないし……」プルルルル

未央「仕事中なら仕方ないかなー」

奈緒「本人の口から聞くのが一番なんだけどな……」

未央「本人が言いたくないようなこと、なんだよね?」

卯月「はい……」

奈緒「……」

加蓮「……」

未央「……うーむ」

卯月「……」

奈緒「……私は聞きたいと思う」

加蓮「奈緒……」

奈緒「自分が知られてほしくないことを他人に知られてるのは、弱みを握られてるみたいで気持ちのいいもんじゃないけど……。それでもそれが凛の為になる
かもしれないなら、私は知りたいと思うんだ。友達だし、な」

加蓮「……うん。私もそう思う。このままじっとしてるなんて、ね」

未央「……仕方ないですなー。こうなったら皆で共犯者になりますか!」

卯月「共犯者……ですか?」

未央「そ。しぶりんにとって他の人に知られてほしくないところを、しぶりんはもう見ちゃったんでしょ? じゃあしょうがないよ。それなら一人で抱え込ま
ずに、話しちゃえってこと。しぶりんの為になるかどうかは分かんないけど……、ま、思い違いだったら土下座でもなんでもしますよ。しぶりんの為なら、安
い安い」

加蓮「共犯ってことは、私もしなきゃいけないってことかー」

奈緒「今更土下座くらい。凛にはいくらでも恥ずかしい目に合わされたからな。どおってことないさ」

未央「っていうこと。さ、しまむー。言っちゃいな」

卯月「三人とも……ありがとうございます」

奈緒「考えてみりゃ、私だって凛の恥ずかしい話の一つや二つは知ってていいもんな」

加蓮「ふふっ。そうだね」

未央「これこれ二人とも。しまむー様が話されますぞ。静かになされ」

加蓮奈緒「は、ははー」

卯月「あの、で、では話します……」

加蓮「……」

奈緒「……」

未央「……」

卯月「あれは……久しぶりに凛ちゃんと番組の仕事をした後のことでした……」




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