10: ◆cgcCmk1QIM[saga]
2017/09/06(水) 23:34:08.35 ID:M+8dvJ+N0
ちひろ「私達、どうなっちゃうんでしょうね」
モバP「…」
ちひろ「運営が終わったら、プロデューサーさんが言ったみたいに、この世界は消えるんでしょうか。私達は、アイドルの子たちはどうなっちゃうんでしょう。今までがなかったことになるなんて、あの子たち、可哀想すぎます」
モバP「…」
ちひろ「私はどうなるんでしょう。怖いな。怖いです…」
モバP「―――俺は、意外と悪いことにはならないって思ってます」
ちひろ「…」
モバP「触らせてもらったあのゲームは簡単なもので、こうやってビールを飲むコマンドもないし、二人で冗談を言うコマンドもなかった。俺たちがこうして話してるのも、今俺をプレイヤーが操ってるからじゃないでしょう、きっと」
ちひろ「……」
モバP「うまく言えないけど―――俺たちはきっと、ゲームで定められたものだけで出来てるわけじゃないんだ、って思うんです」
ちひろ「そう、だと、いいですね」
モバP「まあ、ゲームだとしても、アイドルたちやちひろさんに出会えたのはうれしい。アイドルの皆もいつも楽しそうにしてた。いいゲームだったんだろうと思います―――あ、でも不満はあったな」
ちひろ「不満?」
モバP「イベントとか、全部決まったことがちひろさんから降りて来てたじゃないですか。俺も企画を立てたりイベントを立案したりしたい!」
ちひろ「…ふふふ、そうですね」
モバP「でしょ?月曜日が来たら、二人で新しい企画考えましょうよ。すごく楽しい奴。あいつらの活動期間が限られてくるっていうなら、余計、頑張らなくちゃ」
ちひろ「プロデューサーさんらしいです」
モバP「―――ゲームが終わっても、アイドルや俺たちは楽しくやってるよ」
ちひろ「プロデューサーさん?」
モバP「消えたりしない。俺たちはずっと頑張っていくから、心配しないで―――と」
ちひろ「……」
モバP「どういう終わり方になるにせよ、続くにせよ。そう胸張って言えるように、最後までやって行きたい、って」
ちひろ「……」
モバP「それに『もう命令しない、好きにしろ』って言われたんでしょ。それは、俺たちが続くってことだ。そもそも、運営はちひろさんに言う必要だってなかった。この世界が消えるなら、その後についての文言なんて、いらなかったんだから」
ちひろ「…そう、ですね」
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