9: ◆cgcCmk1QIM[saga]
2017/09/06(水) 23:32:42.37 ID:M+8dvJ+N0
モバP「…」
ちひろ「本当は、ずっと黙っておくつもりだったんです。聞いてできることは、何もなくて」
モバP「…」
ちひろ「だから、最後まで黙っておくのが最善だったはずなんです。ドリンクがどうとか言いださなければ、プロデューサーさんも静かに週末を楽しめたのに」
モバP「俺だったら、とても一人で抱えていられないなあ」
ちひろ「…」
モバP「だって世界が終わるかも知れなくて、期日が切られてて、自分だけしか知らなくて」
ちひろ「…」
モバP「知らない奴らは毎日楽しそう、ってキレますよきっと」
ちひろ「短気ですもんね、プロデューサーさん」
モバP「だから、アイドルたちを思いやって何も言わないでいてくれたちひろさんを、俺は尊敬するし。最後に俺に打ち明けてくれたのをうれしいとも思うんです」
ちひろ「…プロデューサーさん」
モバP「できれば男らしく平気な顔でずっと一緒にいて、ちひろさんの不安や愚痴を聞いてあげたかったんですが―――情けない話で、色々考えて、飲み込むのに連休全部使っちゃいました」
ちひろ「…打ち明けたときは、平気そうに見えてましたよ?」
モバP「だってあそこで俺がうろたえたら、ちひろさん『ふふ、冗談です冗談♪』とか言って、二度と話してくれなかったでしょ」
ちひろ「…否定できないです」
モバP「と、いうわけで最後の三時間になっちゃったけど、つき合わせてください。ちひろさんの不安も愚痴も、聞きたいです」
ちひろ「プロデューサーさん…」
モバP「はい、もう一度乾杯」
ちひろ「ふふ…はい」
モバP「美人と差し向かいなんて贅沢ですよねー」
ちひろ「もう―――ねえプロデューサーさん」
モバP「はい」
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