【ミリマス】瑞希「優しく触れて」未来「いいのかな」
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12: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/06(水) 00:06:52.78 ID:dmdXvqiZ0

「でも、ほぐし始めてからそんなに時間経ってないよ?」

揃えた指先を鎖骨のくぼみに引っ掛けて、こすこすと動かしながら問いかける。

「ホントに十分か分かんないけど。……瑞希ちゃんは、早く次に進んで欲しいんだ」

「そ、それは――」

首元に囁くような快楽が伝う。無邪気な笑顔で自分を見上げる少女の瞳に、瑞希は危険な火遊びの炎を見る。

「どうする? どうしよう? どうしたい?」グイグイと尋ねる未来の態度に、
老練な女たらしのような駆け引きは無い。

あくまで興味のままにガツガツと、勢いのままこちらを押しているだけなのだが、
不思議と彼女にはそれが似合っていた。そしてまた、それが思いの他効果的なのである。

「んっ、んぅっ!」

シュッと流された刺激によって、瑞希が肩を震わせる。

声を、切なさを、抑えるのがだんだんと難しくなっていく。

未来が肌に触れるたび、近づいた彼女の吐息が自分の胸にかかるたび、

鳥肌を立てっぱなしの体にほんのりとした熱が与えられ、心が次の接触を待ち望み、
体がそれに応えようともがくのが瑞希自身にも理解できた。

だが、自分から求めるのは酷く恥ずかしい。

実を言えば先ほどから、彼女には未来に触れてほしい。欲しくて欲しくて堪らない、
その神業のような指捌きで思い切り押し込んでもらいたいスイッチが存在したのだが――。

「あの……春日、さん」

「うん?」

呼びかければ、人懐っこそうな笑顔を返される。
だがしかし、あまり気を許してしまうのはよろしくない。

なぜなら彼女は乞うたのだ。質問し、自分から答えを引き出そうと。

……言い換えれば、先ほどから彼女はおねだりするよう瑞希に求めていたワケで。

年下の少女に良いようにされている事実を瑞希は薄々気づいていたが、
そのことについて全くの無自覚である所が、春日未来の未来たる所以。

彼女を甘くは見れない理由がココにある。


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