113: ◆PhE6LVcl/M[sage]
2017/11/13(月) 22:36:33.42 ID:7P72JQHN0
神風「・・・」
大和「・・・」チラ
大和「貴女は・・・少し、頑張りすぎね」
114: ◆PhE6LVcl/M[sage]
2017/11/13(月) 22:37:11.43 ID:7P72JQHN0
大和「・・・」
神風「貴女は、貴女は戦艦じゃない!大和型戦艦じゃない!私たち艦娘の中で、一番強いじゃない!」
神風「誰からも必要とされている貴女に、この私の・・・」ガタガタ
115: ◆PhE6LVcl/M[sage]
2017/11/13(月) 22:37:38.75 ID:7P72JQHN0
神風「・・・」ハァハァ
大和「・・・」
神風「っ・・・」ギリッ
116: ◆PhE6LVcl/M[sage]
2017/11/13(月) 22:38:15.70 ID:7P72JQHN0
大和「・・・あのね。正直に言うと、私も貴女と同じなのよ」
神風「・・・」
神風「・・・同じ?」
117: ◆PhE6LVcl/M[sage]
2017/11/13(月) 22:38:52.61 ID:7P72JQHN0
クスッ
神風「・・・?」
大和「ふふっ、ごめんなさい」クスクス
118: ◆PhE6LVcl/M[sage]
2017/11/13(月) 22:39:33.48 ID:7P72JQHN0
大和「もし装備が揃っていれば?もし資材が十分にあれば?そんな今ありもしないことを考えたところで、何の意味もないわ」
大和「私たちが向き合わなければいけないのは、この『今』だけなのよ。仮定や空想の中でなら、確かに私は最強の戦艦かもしれない。けれど、実際はどう?」
大和「満足に出撃することもできない、ただのお荷物でしかない。ご立派な名前をぶら下げただけのこんな『今』の戦艦大和を、一体誰が必要としてくれると言うのかしら?」
119: ◆PhE6LVcl/M[sage]
2017/11/13(月) 22:40:03.71 ID:7P72JQHN0
大和「あの人が以前言ってくれたの。大和は大切な部下で仲間だもん、って。私たちにできることを、一緒に考えていこうって」
大和「口先だけの言葉なら、今まで色んな人からいくつも貰ってきた。けれど、あの人の目を、口を、心を見て、言葉を交わす中であの人が本当に、心の底からそう言っているんだってわかった」
大和「だから・・・私もあの人を信じて、あの人と一緒にいたい。私の信じる、私が信じることを願ったあの人だったから、私はそんな自分を少しだけ信じられるようにったの」
120: ◆PhE6LVcl/M[sage]
2017/11/13(月) 22:40:30.79 ID:7P72JQHN0
神風「・・・」
神風「私は・・・」
神風「・・・私には、信じられない。うわべだけの言葉なんて、私には信じられない」
121: ◆PhE6LVcl/M[sage]
2017/11/13(月) 22:41:23.45 ID:7P72JQHN0
大和「そういうことなら・・・うん。きっと、問題ないわ」
神風「・・・?」
大和「ふふっ。だって・・・」
122: ◆PhE6LVcl/M[sage]
2017/11/13(月) 22:41:49.65 ID:7P72JQHN0
大和「だって、この鎮守府には、間違いなく貴女が必要だもの」
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