108: ◆PhE6LVcl/M[sage]
2017/11/13(月) 22:33:59.89 ID:7P72JQHN0
大和「ここに来て間もない頃にね、提督がわざわざ出してくれたの。この鎮守府には飲み物が桶に貯めた雨水しかないっていうから、のども渇いていたし、しょうがなくそれを飲んだのだけれど、金属とか埃が凄く混じってて、酷い味でね」クスクス
神風「はあ・・・」
大和「でね?提督が私に『美味しい?』って聞いてくるの。すっごく目を期待に輝かせて。だからかな、私、咄嗟に『美味しいです』って答えてしまったの。吐き出して、海水で口をゆすぎたくなるのを必死で堪えながら」フフッ
109: ◆PhE6LVcl/M[sage]
2017/11/13(月) 22:34:29.03 ID:7P72JQHN0
神風「・・・」
神風「・・・大和さんは、その」
大和「ん?」
110: ◆PhE6LVcl/M[sage]
2017/11/13(月) 22:35:05.10 ID:7P72JQHN0
神風「自分に・・・正直に・・・」
大和「・・・」
大和「・・・さっきのお水の話の続きだけどね。片付け終わって後、提督がすっごく怒った様子で私にこう言ったの」
111: ◆PhE6LVcl/M[sage]
2017/11/13(月) 22:35:33.59 ID:7P72JQHN0
提督『大和。誰かを幸せにする嘘をつくのはいいけれど、誰も幸せにならない嘘をつくのは、絶対に私が許さないからね』
112: ◆PhE6LVcl/M[sage]
2017/11/13(月) 22:36:05.79 ID:7P72JQHN0
大和「・・・ってね」
神風「嘘・・・」
神風「・・・」
113: ◆PhE6LVcl/M[sage]
2017/11/13(月) 22:36:33.42 ID:7P72JQHN0
神風「・・・」
大和「・・・」チラ
大和「貴女は・・・少し、頑張りすぎね」
114: ◆PhE6LVcl/M[sage]
2017/11/13(月) 22:37:11.43 ID:7P72JQHN0
大和「・・・」
神風「貴女は、貴女は戦艦じゃない!大和型戦艦じゃない!私たち艦娘の中で、一番強いじゃない!」
神風「誰からも必要とされている貴女に、この私の・・・」ガタガタ
115: ◆PhE6LVcl/M[sage]
2017/11/13(月) 22:37:38.75 ID:7P72JQHN0
神風「・・・」ハァハァ
大和「・・・」
神風「っ・・・」ギリッ
116: ◆PhE6LVcl/M[sage]
2017/11/13(月) 22:38:15.70 ID:7P72JQHN0
大和「・・・あのね。正直に言うと、私も貴女と同じなのよ」
神風「・・・」
神風「・・・同じ?」
117: ◆PhE6LVcl/M[sage]
2017/11/13(月) 22:38:52.61 ID:7P72JQHN0
クスッ
神風「・・・?」
大和「ふふっ、ごめんなさい」クスクス
183Res/80.51 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20