【ガルパン】菊代「私も子供を産もうかなと」 しほ「え?」
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70:名無しNIPPER[saga]
2017/09/30(土) 16:48:28.84 ID:UQIjf1NBO
菊代「いったん別れてそれぞれの帰路について──30分後くらいでしたか」

しほ「そう、さよならを言って……それから30分も経たないうちだった。私が家に向かって歩いていると──携帯に、貴方からの着信があって──」

菊代「たしか私、バス停からしほさんに電話をしたんですよ」

しほ「バス亭?」

菊代「そうです、家へ向かうバスに乗ろうとしてたんですよ。けど──、バスに乗る前に、しほさんに早く返事をしなきゃて──それでバスを見送って、バス亭から電話をしたんですよねぇ」

しほ「私はてっきり『そんな無茶苦茶な話があるか』と貴方に文句を言われると思っていたら──貴方ったら軽い口調で、『わかりました、西住のお家に就職しますー』……っと」

菊代「そんなに軽かったですか?」

しほ「軽かったわよ」

菊代「それはきっと、ウキウキしてたんですよ」

しほ「ウキウキですって? それこそ、貴方の一生を左右する問題だったのに」

菊代「だって、普通に就職をするのと──しほさんが家元に登りつめるその手伝いをするのと──私にとってどちらがやりがいある事なのか──それこそ、考えるまでもないじゃありませんか」

しほ「……。」

菊代「なので私、あの時は結構、焦っていたんですよ?」

しほ「焦っていた……?」

菊代「そうです、こんなワクワクする話に、どうしてすぐYESって返事しなかったんだろう! しほさんの気が変わってしまったらどうしよう! 急いで電話で返事をしなきゃーって、ね」

しほ「……貴方のその思い切りの速さに──まぁ、試合中も、何度か助けられたわね……」

菊代「それもこれも、しほさんが隊長だったからですよ? ……しほさんと一緒に、半か丁かで迷った時は──決断を求められたときは──とにかく、前に進む選択を必ずするって、決めていましたもの」

しほ「……。」

菊代「けれど言われてみれば──確かに私は、いろいろなタイミングで、自分の人生をしほさんにかけてきたんですねぇ……。もちろん『この人ならやるだろう』っていう打算の上でですけれど。実際ほら、、ほら、私は今こんなに幸せですもの、うふふ」

しほ「……。」




菊代「……。ですから……ね、しほさん」

しほ「……何」




菊代「結婚や子供の事……しほさんが賛成してくれて、──迷っていた私の背中を押してくれたこと……嬉しかったです、とても……」

しほ「……。」

菊代「というわけで──よい旦那様を、連れてきてくださいね、信じてますよ」



しほ「……。」

しほ「……。」



しほ「………………ふー…………」



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