74:名無しNIPPER
2017/09/02(土) 17:54:57.48 ID:4RLwC4O6O
恭介「・・・」
藍「さやかが飛び出して行ったが、何か有ったのかい?」
恭介「・・・」
藍「私でよければ話を聞こう」
藍「話した方が楽になる事も有る」
恭介「・・・僕の手」
藍「うん」
恭介「もう動かないんだ・・・医者に諦めろって……」
藍「そうか」
恭介「慰めたりしないんだね」
藍「慰めて欲しかったのかい? なら何故さやかにあたったんだ」
恭介「分かってる。さやかは何も悪くない」
恭介「でも・・・怖いんだ、堪らなく。その事実が・・・言葉が」
恭介「僕は・・・僕・・・は・・・」
藍「恭介」ギュッ
恭介「八雲さん!? なっなにを///」
藍「バイオリンが弾けなくたって恭介は恭介だ」
恭介「……でも、バイオリンが弾けない僕には何の価値も無いよ……」
藍「さやかがそう言ったのか? 私がそう言ったか?」
恭介「それは・・・」
藍「なあ恭介。何で君はバイオリンを弾くんだ? 誰の為に弾いているんだい?」
藍「自分の為かい? 君を評価してくれる大人の為か? それとも・・・」
恭介「僕は・・・・・・」
恭介「・・・・・・僕のバイオリンで・・・・・・さやかが笑ってくれたから・・・」
恭介「初めは・・・それだけだったんだ」
234Res/232.93 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20