たまご粥
1- 20
8:名無しNIPPER[sage]
2017/09/01(金) 23:02:25.55 ID:ZXrrsdaR0
拓海は台所と冷蔵庫の中身を見回して、言った。

「ろくなもの食ってないみたいだな…」

拓海はシンクの前で、てきぱきと料理の準備を始めた。

なぜ拓海がここまでしてくれるのか。

夏樹は戸惑った。

けれどもそれ以上に、言葉にならない、

あたたかい気持ちが胸につかえた。

お米をとぐ音。

まな板に包丁が当たる、トントントンという音。

それをベッドから聞いているだけで、涙が出そうになった。

ふつふつと鍋が揺れている。

拓海はどうやら、粥を作っているらしい。

夏樹の母親がそうしてくれたように。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
25Res/9.30 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice