たまご粥
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10:名無しNIPPER[sage]
2017/09/01(金) 23:06:12.81 ID:ZXrrsdaR0
鶏肉からでた旨味が、舌に沁みわたる。

ふわふわのたまごが腫れたのどを癒す。

おいしい、と伝えるまえに、夏樹の頰にひとすじのしずくが流れた。

「熱かったか!?」

拓海が慌てて、おろおろとする様を見て、

夏樹は首をふるふると振った。

「……向井」

粥のおかげで、口をきく元気が出た。

「“拓海”でいいぜ」

「拓海……どうして、ここまでしてくれるんだ?」


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