4: ◆a5k6MQnQtIgi[saga]
2017/08/30(水) 01:48:17.69 ID:d+zn+am9o
二人が着替えている間、セットが組まれているのを、プロデューサーは見ていた。
学習机、教科書、ベッド、パステルカラーに統一された内装、そして…赤いランドセル。
「…これは…」
「お待たせしましたー!」
着替えが終わり、二人がスタジオに戻ってきた。
着替え後のこのみを見て、プロデューサーは吹き出しそうになった。
パステルブルーの布地にラメの入った文字が印刷された、首もとが開いたシャツ。
首もとに覗かせてる白のキャミソールの紐。
フリルのついたピンクのミニスカートに、ニーハイソックス。
三つ編みだった髪は、ツインテールになっていて、誰から見てもせいぜい小学校高学年くらいの容姿だった。
ハイテンションな女性担当者と、顔を真っ赤にしてスカートの裾をぎゅっと握って震えていた。
「やっぱり、これ以上ないってくらいに似合ってますね!」
「は、はは…」
「うぅ…」
笑うしかないプロデューサーと、恥ずかしさやらなんやらで俯いて震えるしかないこのみであった。
「それじゃあ、撮影お願いします」
女性がカメラマンのところへ向かう。
「大丈夫ですか?」
プロデューサーが、こっそりとこのみに尋ねる。
「恥ずかしいけど…やるしかない、わね…」
観念したかのように、このみは撮影に臨んだ。
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