67: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/08/30(水) 21:05:55.35 ID:329xTyVto
そんなこんなで、爆弾のタイマーは残り3分を切ったんです。ラーメンを作っても間に合いません。コードを切ろうとするとその度に頭の中で不安やら良からぬ考えがよぎって、なかなか行動に移せずにいました。いっそ机の下というシェルターに隠れるべきかと思いましたが当然守ってもらえるわけがなくて。覚悟を決めなきゃと思ってはいるんですが……。
『紅いコードを切ったらダメですよ、乃々ちゃん』
『蒼いコードが正しいよ、乃々』
脳内まゆさんと脳内凛さんは合いも変わらず自己主張を繰り返します。そのうち取っ組み合いに発展するのではと言わんばかりです。
「うぅ……どうしたら……」
コードを切ったからといってお二方との縁が切れるわけじゃないんですけど……いや、間違えたら爆発して何にも残らないんですが……。刻一刻と迫るタイムリミットの中、私は目をつぶりました。あれこれ考えても先に進めないのならば、直感を信じるしかないと。
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