66: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/08/30(水) 21:04:14.37 ID:329xTyVto
「ど・ち・ら・に・し・ま・し・ょ・う・か・か・み・さ・ま・の・い・う・と・お・り」
私の指は紅いコードを指していました。神様が言うんだからこれは正しいはずです。だから私は紅いコードを……。
『運命の紅い糸を、切るんですかぁ?』
切ろうとした瞬間、まゆさんの声が脳内に響きました。そう、紅い糸なんです。運命の、という枕詞がつくことに定評のある紅い糸なんです。
「で、でも神様が選んだわけですし……あれ?」
ふと思いました。そもそも神様が選んだのは、切るべきコードなのか残すべきコードなのか――。どっち、でしたっけ?
「いや、こういうのは普通切るべきコードで……でも現実というのはフィクションのように行かないことがままあるわけですし、運命の紅い糸を切ったら爆発するって映画もあったような……だから切るべきコードは蒼いコード……」
『ふーん、乃々は蒼いコードを切るんだ。ふーん』
今度は凛さんが脳内に出てきました……もう、勘弁してぇ……。
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