320: ◆/tT5hkyI4g[saga]
2017/10/04(水) 21:38:37.64 ID:Q2Ts9Z3PO
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……あれから呆然とした意識が戻らないまま、早朝から公園に佇んでいる。失職者かよ。……その通りだった。
陣中が未だに痛む。あの後事務所に入ってきた拓海に思いっきり叩き込まれたものだ。
『拓海!!お前は俺の事覚えてるよな!?長い付き合いだろ!?』
彼女の両肩を思いっきり掴んでそう叫んだ。返事はグーパンだった。俺が知らない男にこんなことされたら絶対そうする。こっちが訴えたところで正当防衛が成立するだろう。
「そうだ、連絡先は……」
スマホを取り出し、通話アプリを開く
「……一人くらい残っててもいいもんだろうがよ……」
まるで俺がプロデューサーだったのが全部夢だとでも言いたげに、俺のスマホからはアイドル関係の一切合切が消えてしまっていた。
「……ん?メール?」
ふとメール一覧を確認すると、『答え合わせ』というタイトルのメールがあり、動画が一本添付されていた。
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