114:50/183 ◆E.Qec4bXLs[saga]
2017/09/01(金) 23:01:46.87 ID:+FZOeqSl0
俺は後ろから腰を刺された。
なぜなら自宅にもかかわらず机で仕事をしていたからだ
彼女は本気で怒っていたというのに俺が相手していたのは画面に表示されたエクセルだった
パソコン、と聞くと泉やマキノを思い出したが彼女らに連絡はとれない
なぜならこのパソコンはあくまで事務作業用なので漏洩を危惧してオフライン設定のままなのだ
なので刺された直後、俺にできたのは部屋から出て行った彼女を追うのでもなく通報するのでもなく
机の引き出しに入っていたぬるいスタドリを飲むことだけだったのである
どうせ死ぬのなら飲み残しのないようにしようと呷ったところ寿命が延びたのだ
楓や志乃にあと礼子が言っていた。「酒は百薬の長」だと
俺の場合スタドリのおかげで致命傷を遅延できている
だがそれも体感で2,3分くらい。実際はもっと短いだろう
さっきの椅子移動でカラーボックスの上に転がっていたスタドリをチャージしたがその効果も長くない
都のような探偵なら部屋を歩き回りながら考えるのだろうが、
俺は動けない、椅子を動かせても椅子の上から動けない
歩いて病院には行けないのだ
P「つまり、そういうこと・・・」
スタドリが切れたら死ぬ
パンが切れたみちるのように、メガネが尽きた春菜のように、ドーナツが朽ちた法子のように
ヒロイン補正の消えたほたるのように、ギャグ補正の消えた加蓮のように、電池が切れたのあのように
344Res/309.22 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20