【トトリのアトリエ】ミミ「こんなことはこれっきりにしてよね」
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3:名無しNIPPER[saga]
2017/08/27(日) 13:17:02.86 ID:SC7wIBIj0
 もはや日は沈んでいた。生い茂った樹木は辺りをより暗く濃い闇に包む。何度過ごしても夜の森は慣れない。どこから獣が襲うかも知れない、これ以上進むのは危険だろう。

「そろそろテントを張りましょう」
「やった、今日も二人で野宿だね!」
「なーに喜んでのよ…私は清潔で柔らかいベッドで眠りたいわ」

 トトリをようやく背から降ろすと、彼女は鞄から小さな袋を取り出す。放り投げると、袋はたちまち広がりドーム型のテントが張られた。薪を積んで火を焚くと、薄暗い闇が明るく照らすされる。次にトトリは、どういう原理か温かいパイとお茶を取り出した。

「いただきまーす」
「いただきます」

 美味しそうに笑いながら、口いっぱいにパイを頬張るトトリはリスのようでバカ丸出しだ。そんな姿を見ていると心が和み、胸が暖かくなる。一つ一つ、どんな動作もいちいち可愛いんだから堪らない。わざわざお上品にパイを食べている私とは大違いだ。


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