【トトリのアトリエ】ミミ「こんなことはこれっきりにしてよね」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/08/27(日) 13:15:57.66 ID:SC7wIBIj0
何も考えるな、何も考えるな、足場の悪い森の中を機械的にただ歩く。頭の中を無心で埋め、とにかく左足と右足を交互に前へ出す。私の背に負ぶさるトトリの熱を、軽さを感じながら。
「ほんと、いつまで経ってもドジなんだから」
「えへへ…いつもごめんね、ミミちゃん」
囁かれるトトリの息は私の真っ赤な耳を擽り、体をぞくぞくと震わせる。生い茂る草木に遮られた夏の陽光よりも、露出の多い薄手のレオタードを着たトトリはどうしても温かい。
「街まであとちょっとだね。もう少しゆっくり歩いてもいいんだよ」
「自分の立場分かってるの?私はさっさと重ーいあんたを降ろして楽になりたいのよ」
「あー、ミミちゃんひどーい」
わざとらしく拗ねたような口調でぼやくトトリを無視する。
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:
名無しNIPPER
[saga]
2017/08/27(日) 13:16:35.95 ID:SC7wIBIj0
毎度毎度、こんなことは二度としたくない、勘弁して欲しい。そう思っているのに。私を庇って右足を怪我した彼女を背負わないわけにはいかない。薬はとっくに底を尽きている。
ただでさえトトリを背負っては歩みが遅くなるのだ。それなのにトトリの身体は私の心臓の鼓動を早め、呼吸を荒くさせる。彼女は私に余計な息を吐かせ、消耗させようとしているのだ。そうに決まっている。
私がトトリを背負うとき彼女は決まって、私の髪に鼻を擦り付けてじゃれてくる。そんな甘えたな犬みたいなこと、よくも出来るものだ。そんなことをされると体が固まるのよ。
以下略
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