北の果てで
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87:名無しNIPPER[saga]
2018/02/14(水) 10:09:48.21 ID:RyfRHwcf0
片付けを終えると腕時計を確認する。船が来る昼頃はそろそろだ。コートを羽織り準備をして執務室に戻ると、Верныйが居ないことに気が付いた。

「プリンツ、Верныйはどこに行ったんだ?」

「ん?Верныйなら先に部屋に戻ったよ?」

「そうか、なら良かった。もうすぐ船が来る、俺は桟橋に行ったと伝えておいてくれ」

「提督、僕も―――」

「時雨はここで待機だ。迎えは俺一人で大丈夫だ」

「…うん」

「それじゃ、任せたぞ」

「行ってらっしゃい」

部屋の外へ出る。不気味なぐらい静かな館内、この静かさが将来的に賑やかな声で騒がしくなっていることを願う。外に出れば雪によってできた道を進んでいく。少しでも道を外せば腰まで雪に埋まることになる。桟橋まで歩いてくると向こうの方から2つの大きな船影が見える。それはゆっくりと大きくなってくる。

10分も待っていると船は桟橋に到着した。橋がかけられ資材運搬用の車両が何十台も出てくる。元帥は最後に艦娘を連れて梯子から降りてきた。

「やあ明戸君、調子はどうだ?」

「まぁまぁです」

「何事もないようで何よりだ。先に連絡入れた艦娘達というのはこの3人だ」

一番前にたっている大きな女性と後ろに隠れている艦娘が二人、何故隠れているのだろうか?


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