北の果てで
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78:名無しNIPPER[saga]
2017/12/25(月) 07:56:08.65 ID:tgqb/Ifo0
「はい、こちら幌筵泊地」

『何度もすまんな、私だ』

「いえ、大丈夫です。それで、なにかご用で?」

『実はな、そっちで引き取って欲しい艦娘が3人ほど居てな』

「こちらでですか?」

『あぁ、『長門』『酒匂』『雪風』なんだが…』

「ちょ、ちょっと待ってください!流石にそれはダメですよ!こんな辺境の地に建造ならまだしもそちらから戦艦を寄越すなんて」

あまりのことにビックリした。長門と言えば、あのビックセブンと呼ばれた艦娘のはず。このような鎮守府に連れてくるのはもったいないはず。

「いや、問題が起きてな…」

「問題?いったいどのような?」

『最近、何かに怯えるように部屋に引きこもってしまって出てこないんだ。『酒匂』と『雪風』も同じような状態でな。何とか同室の艦娘に会話はしてもらっているが、あの状態でこの鎮守府に置いておくわけにもいかなくてな。どうだ?引き取ってくれるか?』

「と言われましても…こっちは戦艦の出撃なんて出来ませんよ?」

『構わない、ストレス発散という名目でそちらに行かせる。リンガでも良かったんだが、大規模作戦前線基地になることが決定してな』

「そうですか、分かりました。こちらは部屋の掃除をして準備をしています」

『頼んだぞ』

向こうから通信を切られるのを待ち、それに合わせてこちらも受話器を戻す。

「司令官、どうしたんだい?」

「艦娘が3人、こちらへ来ることになってな」

「名前は?」

「『長門』『酒匂』『雪風』だ」

「長門!?酒匂!?Really!?」

「お、おう。突然どうした?」

プリンツが机を乗り出して聞いてくる。どこかでの知り合いだろうか?

「酒匂に長門かぁ…久しぶりだなぁ…」

「とにかく、これから部屋の掃除をする。3人だから1つの部屋の掃除で十分か」

「Admiral!長門と酒匂は私の部屋が良い!」

「そうか、ならプリンツと長門と酒匂は同室と」

「提督、雪風は僕と同じ部屋で良いかな?」

「良いぞ、なら2つの部屋の掃除だな。さっさと済ませるぞ、終わらせるなら早い方がいい」


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