北の果てで
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62:名無しNIPPER[saga]
2017/11/21(火) 15:03:52.52 ID:EAi+tSFy0
ゆっくりと雪の中から引っ張り出していくと、全身が露になってくる。青色で装飾された制服、どこかビスマルクの服装に似ている気がしないでもないが、あちらは赤かった。

「ふ〜、助かったよ〜」

「君はどうしてここに?」

「えっと覚えてなくて…あはは…」

「なら名前はどうだ?」

「それなら覚えてるよ!」

コホンと咳払いをし、身体中に付いた雪を払い落としてこちらに笑顔を見せてきた。

「私はプリンツ・ユージン!よろしくね!」

元気に自己紹介をしてくれた彼女は、こんな極寒の島であるにも関わらず笑顔を保ち続けている。体感温度は人間との違いがあるのだろうか。

「私はこの泊地で提督をしているんだ」

「Admiral!?Really!?」

「お…おう」

「うーん、貴女の所でお世話になっても良いかな?」

「ああ良いぞ、人が少なくて寂しかったんだ」

「Thank you!」

とても陽気な子だ。彼女を入れて全員で3人の艦娘がいる。だいぶ雰囲気も良くなることだろう。


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