北の果てで
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47:名無しNIPPER[saga]
2017/09/30(土) 17:53:37.91 ID:Cmd4XTLW0
「それで時雨、今の時刻を見て欲しい」

「えっと…午前2時だね。もう良い子は寝てる時間だ」

「そうだ、そして私たちは悪い子になってしまうな。それにこれ以上起きていると、昼夜逆転した生活を送ることになる。廊下を通った時に分かっただろうが、ここは吹雪で全く外の様子が分からない。せめて時計だけでも昼夜に従いたい」

「その時計が正確だと良いね」

「安心しろ、ちゃんと来る前に合わせてきた。滅多なことがない限りずれないぞ」

「なら嬉しい限りさ」

暖炉の火を消し、懐中電灯を取り出して部屋の明かりを消す。そういえば寝床を作っていなかった、どこかの空き部屋で一晩を過ごすとしよう。

「提督、今日は僕と一緒に寝ないかい?」

「何を言い出すんだいきなり」

「冗談だよ、もうちょっと照れてくれたって良いじゃないか」

「すまんが、そういうのは幼馴染で間に合っている」

「あーあ、つまんないや…」

時雨という娘がどういう娘なのか更に分からなくなってきた。とにかく今日は隣で一夜を過ごそう。


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