晩夏にほどける
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20: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/08/24(木) 22:29:45.08 ID:fLR/Lwcb0
「よう来るんよ、このお店」

「一人で飲んどうたい」

 彼女の声に、いつもの調子が戻りつつあった。


「どんだけお酒が好きなんですか」

 つとめて普段通りに返した。

「たまには酔いたい夜もあるの」

 たまにはという言葉から推測するに、どうやら彼女は、おれとは異なる時間の流れの中に佇んでいるらしい。
 彼女の方を見やりながら、そんなことを思った。


「……なあんか、失礼なこと考えとうと?」

 すぐに看過されてしまい、おれは首を横に振った。



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