晩夏にほどける
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19: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/08/24(木) 22:28:35.38 ID:fLR/Lwcb0
 やがてオールドグラスが二つと、ナッツの盛られた小皿がカウンターに置かれる。
 琥珀色の液体に浮かぶロックアイスは、小さな氷山のようだった。

 小さく乾杯し、すぐに彼女がグラスに口を付けた。
 彼女の喉がこくりと動くのを、目を離すこともできないまま見つめてしまう。

 「……ふう」

 その一口だけで半分ほど飲んだ彼女は、俯きがちに艶やかな息を吐いた。
 飲み会の席でさえ、こんなに近くで彼女と飲んだことはなかった。

 ちょっと、どうにかなってしまうくらい、色っぽい。



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