8: ◆VcYmVurqQM[saga]
2017/08/20(日) 16:12:49.60 ID:8yyPI5jBo
男「ともあれ、伝説のソーセージを食べたことで、旅人さんの新たな旅が、また始まるわけですね」
旅人「そうですね。次は魔界の唐辛子という食材を、探しに行こうと思っています」
娘「応援しています」
9: ◆VcYmVurqQM[saga]
2017/08/20(日) 16:14:35.74 ID:8yyPI5jBo
娘「さあ、旅人さんも行ったし、この伝説のソーセージをお母さんに食べさせてあげよう」
男「そうだね」
娘「お母さん起きてる?」
10: ◆VcYmVurqQM[saga]
2017/08/20(日) 16:15:42.81 ID:8yyPI5jBo
母「うん、この香り。間違いないね、伝説のソーセージのゆで汁だね。では頂くとしよう」
娘「ど、どう?おいしい?」
男「どきどき」
11: ◆VcYmVurqQM[saga]
2017/08/20(日) 16:17:06.42 ID:8yyPI5jBo
母「ところであのくそ野郎はどこいった。あいつにも伝説のソーセージ持ってくるように言っといたんだが」
娘「お父さんは伝説のソーセージを求めて旅に出たよ」
男「今朝がたの話です」
12: ◆VcYmVurqQM[saga]
2017/08/20(日) 16:17:58.30 ID:8yyPI5jBo
娘「あれならもう家畜の肥料の材料として、使っちゃいまいたけど」
旅人「おおぅおおおう、なんと、なんと贅沢で勿体ないことを」
男「うそですよ旅人さん、ちゃんと残してありますよ」
13: ◆VcYmVurqQM[saga]
2017/08/20(日) 16:19:25.39 ID:8yyPI5jBo
母「それはお前らが勝手にそう呼んでるだけだろうに。とにかくおいで、まだゆで汁を飲んでいないんだろう。貴重な体験だ。飲ませてやる」
旅人「やったあ。伝説のグルメハンターが直々に料理をふるまってくれる」
娘「期待しないほうがいいですよー」
14: ◆VcYmVurqQM[saga]
2017/08/20(日) 16:20:19.05 ID:8yyPI5jBo
父「えーっと、なんかお母さん元気良すぎない?」
娘「あれ飲むと体内が若返るらしいよ」
父「へえ・・・ん?ちょっと旅のお嬢さん、どこかでお会いしませんでしたか?」
15: ◆VcYmVurqQM[saga]
2017/08/20(日) 16:22:19.41 ID:8yyPI5jBo
母「ほら、肉野菜炒めと卵スープ持っていきな。手前のテーブルにはエールを3杯に一角豚の丸焼きだよ。持っていったら今度は、夕食の七色鶏のカレーの仕込みを始めな」
旅人「了解ですお師匠」
母「お前にゃ狩りのほかにも、料理やらなんやら、教えることがたくさんある。ついてこれないならクビにするよ」
16: ◆VcYmVurqQM[saga]
2017/08/20(日) 16:23:55.14 ID:8yyPI5jBo
娘「でもおかげでお客さんが、こんなにたくさん」
男「伝説のグルメハンターがいる宿屋なんて聞いたら、こんな田舎でも人は来るよね」
娘「当り前よ、お母さんの料理は世界一美味しいからね」
17: ◆VcYmVurqQM[saga]
2017/08/20(日) 16:24:45.32 ID:8yyPI5jBo
雑貨屋の奥さん「人は自然体が一番いいんじゃないかね」
男「それは」
雑貨屋の奥さん「鬼神の胃袋は、そりゃあ自分に素直さ。だから自分のやりたいことやって、好きなもん食べて、気が付きゃ今じゃ伝説のグルメハンターさね」
18: ◆VcYmVurqQM[saga]
2017/08/20(日) 16:25:46.48 ID:8yyPI5jBo
娘「なんかすごくお説教された気がする」
男「ふふっ。・・ねえ娘ちゃん」
娘「なに」
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