13: ◆VcYmVurqQM[saga]
2017/08/20(日) 16:19:25.39 ID:8yyPI5jBo
母「それはお前らが勝手にそう呼んでるだけだろうに。とにかくおいで、まだゆで汁を飲んでいないんだろう。貴重な体験だ。飲ませてやる」
旅人「やったあ。伝説のグルメハンターが直々に料理をふるまってくれる」
娘「期待しないほうがいいですよー」
男「僕たちはまだ飲まなくていいかな。子供だし」
父「ただいま、娘」
娘「あ、お父さんお帰りなさい。夕飯はもう少ししたら作るね」
男「おじゃましてます、おじさん」
父「ああ、ただいま男ちゃん。今日も可愛いね」
男「ありがとうございます」
父「というか娘よ、父がこんなに早く旅から戻ってきて、なにか聞きたいことなどは無いのか?」
娘「じゃあ、なんでこんなに早く戻ってきたの」
父「なんとか大陸を渡る港町まで行ったのは良かったのだ。しかしいつの間にか財布を盗まれてしまっていてな」
娘「えー、もうちょっとましな理由かと思った」
男「まあまあ、おじさんも怪我がなくてよかったじゃない」
父「ありがとう男ちゃん、娘にしたい」
旅人「げ、まっずぅ」
父「お客さんが来ているのかい?」
娘「うん、お金はそれなりに落として行ってくれたよ」
父「そうかそうか、宿屋主人として一つ挨拶を。こんにちは、本日は当店をご利用いただきありがとうございます。挨拶が遅れました、店主でございます」
旅人「あ、ご丁寧に、どうも。まっずぅううう」
母「このゆで汁は貴重なんだよ、ほら、もっと飲まんかい」
父「あれ、お前元気になったの?」
母「そうさ、娘のおかげでね。お前は一体何をやっていたんだい」
23Res/17.48 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20