【デレマス時代劇】一ノ瀬志希「しあわせの白い粉」
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41:名無しNIPPER[sage]
2017/08/19(土) 08:45:32.10 ID:GVuX5Nn80
次は髪。
シャンプーが目に入ると本が読めなくなるので、文香さんには、
シャンプーハットをつけてもらいます。
まずはじめに、お湯でしっかりと髪を洗います。
この段階で流せるよごれを流しておくと、
次のシャンプーに時間がかかりません。
シャンプーハットをつけているから、なんだか間が抜けていますが、
濡れた文香さんの髪は、うっとりするほど艶めいています。
私がお風呂の世話をするまでは、あまり手をかけていなかったそうなので、
文香さんの髪の美しさは生まれつきのものなのでしょう。
きっと10年後も、20年後も文香さんの髪は……。
私はふと、自分がいつまで文香さんのそばにいられるのかと思いました。
まだ子どもだから、文香さんも私を邪険にしないでそばに置いてくれるのでしょう。
だけど、たとえば私が19になったとき、いまと同じようにすごせるでしょうか。
私はシャンプーを手のひらのうえで泡だてながら、私ではない、
12歳のアイドルが文香さんのお世話をしている姿を想像しました。
胸がざわざわする。いらいらではなくて。
頭皮全体をやさしくなでるように、私は文香さんの髪を洗いました。
それから自分の気持ちまで流してしまうように、シャンプーを落としました。
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