【デレマスSS】P「最近、藍子がいたずら好きになって困っている」
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3: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/08/18(金) 12:11:24.46 ID:m2TnEMTw0
俺が断ろうとすると、藍子は心底悲しそうな表情を浮かべた。

「駄目です。心配です」

藍子は消え入りそうな声で言った。

目もにわかに潤んでいた。

とんでもない悪女になってしまった。

いたずらが過ぎると演技もうまくなる。

あまりに真に迫るようで俺は断れなかった。

仕方なく仕事を中断しなければいけなかった。

「ほら。頭を膝に乗せてください。ゆっくり休んでくださいね♪」

さっきまで辛そうにしてたのにもう笑顔になっていた。

やはり演技だ。

そうに違いない。

また騙されてしまった。

なんということだ。

俺は敗北感を感じたが、おとなしく膝枕をしてもらうことにした。

目を閉じると思いの外疲れていてよく眠れた。

気づけば2時間ほど眠ってしまった。

「おはようございます♪ よく眠れましたか?」

30分だけと言っていたのに藍子は起こしてくれなかった。

起こす気などさらさらなかったらしい。

いつの間にかタオルケットもかけられていた。

俺を深い眠りに落とす魂胆だったのだろう。

これはいたずらの度を超えている。

あまり気にしていなかったが、2時間も動かずに膝枕をするのは、藍子も疲れるはずだ。

それだけいたずらにかける想いは強いということだ。

ご機嫌取りのつもりなのか肩を揉んでくれた。

最高に気持ちよかったがそれだけでいたずらがチャラになるわけではない。

温かいお茶も淹れてくれたがそれだけでチャラになるわけではない。

お茶は美味しかったがまったく関係のない話だ。

やはり藍子のいたずら好きは改善せねばならない。



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