「藤原肇がそれを割る日」
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7:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 19:22:30.87 ID:pXJ6Ifkk0
「肇ちゃん……何だか、カッコいいね!」

 夕美さんは、私の名前を褒めてくれました。

 男っぽいかも知れないけれど、おじいちゃんが付けてくれた自分の名前が、私は好きです。

 だから、名前で呼んでもらえるように、ちょっとだけ名前を強調します。


「よろしければ、また岡山にお越しください」
「うんっ! 今度は陶芸教室にも来たいな」

 角を曲がるまで、時々こちらを見ながら大きく手を振る夕美さんを見送りました。


 とても明るく、元気な方だなぁと、別れた後も何だか笑みが零れてきます。

 またこちらに来るのは、一年か、何年か後でしょうか――そう思っていました。



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