「藤原肇がそれを割る日」
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15:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 19:42:02.31 ID:pXJ6Ifkk0
 夕美さんは、都内のマンションに一人暮らしでした。

 お部屋に入ると、夕美さんらしい可愛い小物ばかりです。それに、とても良い匂い。

 いいえ、これは――どれも、お花?


「肇ちゃん、こっち来てみて」

 誘われるがままリビングを抜け、夕美さんがベランダの窓を開けると――。


「わぁぁ……!」

 色とりどりの花々が、ベランダ一面に咲いています。

 まるで、近郊の鮮やかな色という色を、緑という緑をこの一角に凝縮したかのようです。


「バルコニスト、って言うんだ。事務所の寮だと、こういうの厳しくってさー」

「そう言えば、ベランダがこれだと、洗濯はどうされているんですか?」
「浴室乾燥機」
「お、おぉ……」

 そう言えば、私の住んでいる寮にもあったような――一度も使ったことが無いのですが。



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