106:名無しNIPPER[saga]
2017/08/18(金) 01:22:36.43 ID:dZyp/T120
「夕美さん……」
「自分で選ぶから、自分が一番それを大切に出来るんだって、思うから」
夕美さんは、今日一番の――。
いえ――いつか見て、今まで少しだけ忘れていた、とても眩しい笑顔です。
「凜としてて、しっかり屋さんで、でもちょっとだけ頑固で、視野がアレしちゃう、真っ直ぐな子――。
私が好きな、雑味が無い肇ちゃんでいてほしいから、自分のために、それを選択してほしいんだ」
「…………」
「あれ? 返事は?」
「ふふ……」
涙を拭いて――負けないくらい、しっかりとした笑顔で返します。
「はい」
私も、そういう雑味の無い自分――いえ、そうあろうとする自分。
そして、それを好いてくれる夕美さんが、好きです。
「あはは、それそれっ! うん、よろしい!」
「はい……それと」
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