5:名無しNIPPER[saga]
2017/08/14(月) 17:51:13.92 ID:O2qgAIKjO
ライザはメキメキと成長して行き……彼女はあっと言う間に黒笛になっていく。
「どうだ、もう直ぐオーゼンに追い付くぞ!」
初めの頃と同じ笑顔でライザはそう言った。アビスに潜り体も心にも傷を負った筈。
だけどライザの心はあの頃と変わっていない。その眩しい瞳の輝きは消える事の無い光だ。
そして、私は最初からその光に魅せられていたんだろう。
「…………」
「……? どうしたそんな惚けた顔をして」
「……何でもないさ。次は5層目だよ。上昇不可で血反吐を吐くのが見ものだね」
「望む所だ!」
何事にも屈しない不屈の心。消える事の無い輝き。アビスによって捻じ曲がった私の心を照らしてくれるその輝き。
ライザの瞳の輝きを私はずっと見ていたかったんだ。
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