女「犠牲の都市で人が死ぬ」 男「……仕方のないこと、なんだと思う」
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46:名無しNIPPER[sage]
2017/08/16(水) 20:48:00.33 ID:zemz0oy80
 直感的な感覚は僕の口を縫い付けた。
 なにもできなかった。何も言えなかった。
 彼女が泣いている。泣いているのだ。
 何とかしてやりたいと思う。
 ……でも。

 二人で風の吹く景色を眺めていた。ほの暗い空間。取り残されたような感覚。
 場は、限りなくロマンチックだった。僕と彼女だけが存在していた。
 取り残された世界で僕は考える。

 法、という文字が頭に浮かぶ。それはルールだ。
 現実、という文字が頭に浮かぶ。それは拒めないものだ。
 理想、という文字が頭に浮かぶ。それは役に立たないものだった。

 ……本当に? 本当にそうか?
 僕は口を開く。

「現実にはルールが存在する。理想が付け込める場所はない。そんか結論だったよね」
「そうだね」
「そうかな?」

 細かく要素を抜き出す。かみ砕いて消化する。

「きみは正しい行動をする必要はない」
「……そんなこと、ない」



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