女「犠牲の都市で人が死ぬ」 男「……仕方のないこと、なんだと思う」
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47:名無しNIPPER[sage]
2017/08/16(水) 20:48:29.53 ID:zemz0oy80
 彼女はいつだって清廉潔白で、誰もが救われるべきだと、信じていて。
 絶対に正しい、されど現実に通用しない理想論。

「妥協しなきゃいけないんだよ。誰かのために動いて自分が破滅したら意味がない」
「そんなこと、ない!」
「でもここは、現実なんだ」

 不可能なことは不可能だと、誰だって気づいている。

「じゃあ諦めるのが正しいの? そんなわけ、ない」
「でも現に僕らはなにもできない」

 彼女は、何も言えなくなった。
 僕の言い方は、卑怯にも思える。でも、必要な言葉だ。
 だから。

「誰かを助けれるときは助けよう。自分を犠牲にしないようにしよう。本当に叶えたい理想は、胸の奥にしまっておこう」
「……」
「ただ祈るだけでいいんだ。優しい世界でありますように、って」

 僕らに誰かを助ける義務なんてない。

 ……身の程を知った。僕らは何もできない子供だと。

「それで、いいの?」

 彼女はそれを認めなかった。認めたくなかった。僕だってそうだ。


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