ダイヤ「貴女と選んだ」千歌「道の先で」
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51: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2017/09/03(日) 06:52:08.65 ID:TCQYYDI0o

花丸……ずら丸はその後、しばらく呆然としていた。


善子「……落ち着いた?」


頃合を見て声を掛ける。


花丸「マル……ルビィちゃんの気持ち、わかってなかったのかな……」

善子「……まあ、ルビィ自信が急に成長する機会が来ちゃったから。……そのギャップにあんたの認識が追いつけてなかったのかもしれないわね。」

花丸「あはは……そうかも。……オラ一人相撲してたね。」

善子「ま、それもいいんじゃない? 親友のこと考えて悩めるなんて、きっと幸せなことよ。……それで、ずら丸。」

花丸「……ずら?」

善子「ずら丸はどうしたい?」


私は、昨日ずら丸に聞いた質問を再度、問いかけた。


花丸「……ルビィちゃんのこと応援したい。」


その返事は昨日のものとは違って、しっかりした答えだった。


善子「そっか」

花丸「でも……どうしよう。……ルビィちゃん、一人で頑張ってるから、マルに出来ることって……見守るしか出来ないのかな。」

善子「そうね……。」


確かに、いざルビィの気持ちが解ったからと言って、特別ずら丸に出来ることがあるわけではないのもまた事実。

でも、だからと言ってずら丸の心配が消えてなくなるわけでもない。

信じて見守ればいい……それは確かだけど、ルビィがダイヤ同様、無理をするタイプだと言うこともずら丸が一番知っている。

見守ることにだって体力や覚悟がいる。説教を垂れた手前でこういうのもおかしいのかもしれないけど、ただ待ち続けなさいというのも少し酷な気もする。

そんな風に悶々と考えていると──


「おーい! 花丸ちゃーん! 善子ちゃーん!」


遠方から私たちに呼びかける声が聞こえた。


花丸「……曜さん?」

善子「曜?」


それは曜だった。

……こんなところで、偶然……会わないわよね?

わざわざ人目に付かない場所を選んだんだから、何か目的があって来たんだと思うけど……。


曜「……はぁ、はぁ……っ……大丈夫……?」

善子「大丈夫って……何が?」


曜は息を切らせながら私たちの元へ駆け寄ってきて、私とずら丸の顔を順に見る。


曜「……」

花丸「……あ、あの、曜さん?」

曜「善子ちゃん!!」



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