50: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2017/08/29(火) 01:44:44.31 ID:O3Whnf/5o
善子「だって、あれはルビィの……本心だから」
花丸「──っ!」
善子「ルビィは本心であの選択をしたのよ。」
花丸「なんで、そんなこと善子ちゃんにわかるの……っ」
善子「わかるわよ。……あの気弱なルビィが、自分で代わるって言ったのよ」
花丸の目をしっかり見て。
善子「自分の口で──」
はっきりと
善子「誰よりも尊敬している、誰よりも大好きな」
迷いなく
善子「姉のダイヤの役目を代わるって──そう、言ったのよ」
そう、伝えた。
花丸「…………ぁ」
その言葉を聞いて、花丸はへなへなとその場にへたり込んだ。
私はそんな花丸の前にかがんで
善子「ずっと、姉とうまく接することが出来なかった2年の間、ルビィを傍で支えてくれた貴方を遠ざけてでも、誰かのために強くなろうと"自分"で選んだのよ。」
花丸「善子……ちゃん……マルは……」
善子「どうして、止められなかったか、なんて……。そんなの当たり前じゃない。……そんな強い覚悟、簡単に止められる人なんて、この世にいないわ。」
今度は優しく諭すように
善子「──貴方の自慢の親友ほど、強い人。他にいないんだから。」
* * *
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