ダイヤ「貴女と選んだ」千歌「道の先で」
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49: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2017/08/29(火) 01:42:42.78 ID:O3Whnf/5o

善子「……場所変えましょうか」


静かではあったけど、その確かな感情の発露は、店内の雰囲気をわずかにざわつかせていた。

私はずら丸の手を取って、歩き出す。

とは言っても、商店街のど真ん中だし……どこに行こうかしら。

なんて考えていると。


花丸「オラはルビィちゃんを守ってあげられなかった……」


ずら丸が後ろでそう言葉を零した。





    *    *    *





花丸「オラはずっとルビィちゃんのこと見てたのに」

花丸「ルビィちゃんが習い事が嫌でお家から、飛び出してきて、かくまってあげたことだってあった」

花丸「ダイヤさんがスクールアイドル辞めちゃって、ルビィちゃんもスクールアイドル嫌いにならなくちゃって言ってたときもオラが傍に居て、少しでも役に立てればって思ってた。」

花丸「ルビィちゃんが悲しい想いするところ、辛い想いするところ、見たくなかったから、傍に居てオラが守ってあげなくちゃって、そう思ってたのに」

花丸「なんで、オラは……オラはあのときルビィちゃんを止めてあげられなかったんだって……っ……。……ずっと……っ……思ってて……っ……。」


沼津の港まで、私がずら丸の手を引く道すがら。

ずら丸は周りの目なんか、気にも止めず。心中を吐き続ける。


善子「違うのよ。ずら丸。」

花丸「違うって、何が違うのっ!? オラはルビィちゃんを止めてあげられなかった!! また、たった独りで、背負って、苦しい想いすることになるルビィちゃんを止められなかった……。」


港に着いた。私たちは足を止めた。


善子「ずら丸。貴方があのルビィを止められるはずなかったのよ。」

花丸「なんで……っ……。……なんでそんなこと言うの……っ……」


振り返って見てみれば、ずら丸はポロポロ大粒の涙を零しながら、精一杯、私を睨め付けていた。



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